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宇宙分野の3研究機関、2003年度にも統合
2001.8.16 [he-forum 2391] 宇宙分野の3研究機関、2003年度にも統合(読売新聞)
宇宙分野の3研究機関、2003年度にも統合
読売新聞ニュース速報
文部科学省は15日、特殊法人の宇宙開発事業団と、大学共同利用機関である宇宙科学研究所(宇宙研)、独立行政法人の航空宇宙技術研究所(航技研)の3機関を、2003年度にも統合する方針を固めた。統合後の機関は、非公務員型の独立行政法人にする予定。同省の青山丘副大臣をトップとする検討会を9月中に発足させ、統合の方法や手順、時期などについて詰めの作業に入る。
3機関は、いずれもロケットなどの技術開発を手がけている。ここ数年の相次ぐロケットの打ち上げ失敗で、「3機関の力を結集する必要がある」と統合の議論が本格化した。今春から「ロケットや衛星などの宇宙機器に共通する基盤技術」「エンジン技術」の2分野で、合同の運営本部を設置したほか、衛星の追跡管制などでも連携を深めている。
しかし、特殊法人改革で同事業団が見直し対象に挙げられたことから、積極的な形で統合することとした。これにより、必要に応じて特定プロジェクトに予算や技術者を集約するなどの柔軟な運営が可能になるほか、技術データの流通も円滑になり、日本の宇宙開発全体の効率化が期待される。
同省は、新機関の組織形態について、公務員としての制約を受けず、効率的運営が可能な非公務員型の独立行政法人とする考えだ。
ただ、現在、宇宙研と航技研は国家公務員で、非公務員の同事業団と職員の身分が異なるなど統合上の問題はある。統合の時期は、早くても2003年度になる見込みだ。
[2001-08-16-03:04]