大学進学率頭打ち 不登校は過去最多 学校基本調査
2001.8.11 [he-forum 2377] 大学進学率頭打ち 不登校は過去最多 学校基本調査(朝日新聞).
大学進学率頭打ち 不登校は過去最多 学校基本調査
朝日新聞ニュース速報
浪人生も含めた大学・短大への進学率が今春、48.6%と12年ぶりにわずかながら減少したことが10日、文部科学省が発表した学校基本調査の速報でわかった。90年以降上がり続けた現役高校生に限った進学率も45.1%で横ばいとなった。女子の短大進学が減ったことなどが影響したようだ。一方、昨年度に30日以上欠席した不登校の小中学生は、前年度より4000人(3.1%)多い13万4000人で、過去最多を更新した。
調査によると、浪人も含めた大学・短大の入学者は73万4000人。18歳人口に占める割合である進学率は、横ばいだった昨年から0.5ポイント下げ、48.6%にとどまった。大学入学は過去最多の60万4000人で、39.9%(前年度比0.2ポイント増)だったが、約9割を女子が占める短大入学者は13万人で前年より1万1000人減り進学率も8.6%(同0.8ポイント減)だった。
一方で、現役女子高校生の専修学校専門課程への進学率は20.0%(同0.7ポイント増)と過去最高で、女子に短大を敬遠し、大学や専修学校を選ぶ傾向が出たようだ。
大学・短大進学率は、90年まで十数年間は36%程度を推移し、その後急激に上昇し続けた。5割を目前に今回、頭打ちの傾向を示したといえるが、文科省は「今後の女子の進学の推移を見ないと判断できない」としている。
大学生の就職率は57.3%(同1.5ポイント増)と上向いたが、依然厳しい状況が続く。このため専修学校専門課程の入学者の5%、1万6000人は大学の卒業生。就職せずアルバイトや契約社員など1年未満の一時的な仕事に就いた大卒者も2万1000人を超えた。
また、小中学校で昨年度に30日以上欠席した子どものうち、心理的要因などで登校しないか出来ない「不登校」は、小学校で2万6000人(同1.2%増)、中学校で10万8000人(同3.6%増)だった。小学校では279人に1人、中学校では38人に1人が不登校になったことになる。
10〜20%台で急増した96〜98年度に比べて増加率は鈍化したが、増加傾向は続いている。文科省は、スクールカウンセラーを中学校2800校、小学校1500校に派遣するなど対策を講じており、「相談体制の充実で、伸び率は低くなっている」と説明している。
[2001-08-11-01:13]
目次に戻る
東職ホームページに戻る