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私大、ダブルスクール化の動き 資格試験講座の単位認定
2001.8.11 [he-forum 2376] 私大、ダブルスクール化の動き 資格試験講座の単位認定(朝日新聞).

私大、ダブルスクール化の動き 資格試験講座の単位認定

朝日新聞ニュース速報

 就職に有利な資格試験の受験講座を私立大学が正規に開講し、卒業単位として認めようという動きが出始めている。キャンパス内で資格試験予備校の授業を認める例はこれまでにもあったが、正規の授業となると大学自体の「ダブルスクール化」。少子化に加え大学進学率は頭打ちで、生き残りのための戦いは厳しさを増している。
 跡見学園女子大(埼玉県新座市)は来春、簿記や秘書検定、公務員や税理士試験、情報処理などに対応した八つの演習を「応用実践科目」として新設する。指導するのは資格試験予備校「TAC」(東京都千代田区)の講師陣。新1年生は正規の授業だが、カリキュラムの都合上2年生以上は単位にはならない。ただし、受講料は全学年分、大学が負担する。総額で1000万円程度を見込んでいる。
 跡見はここ数年、看板である美学美術史学科を中心に志願者減が続いていた。そこで来春から教育内容を大幅改変し、その目玉の一つとして、資格試験の合格者増を打ち出した。
 山崎一穎(かずひで)学長は「芸術や文学は社会にとって絶対に必要だが、学んだことがなかなか仕事に結びつかないのも事実。うちのブランドが就職でまだ有効なうちに、手を打っておきたかった」と話す。
 学習院大(東京都豊島区)では3年前、主に経済学部経営学科の1年生を対象に商業簿記の入門講座を始めた。受講生は毎年700〜800人にのぼり、2年生以上や他学部生も集める有数の人気講義になっている。
 TACは首都圏を中心に30大学に講師を派遣したり、教材を提供したりしている。このうち学習院大と、明海大不動産学部(千葉県浦安市)で今春始まった不動産鑑定士講座が単位認定されている。来春からは、跡見を含め5〜6大学に拡大する可能性があるという。
 TAC広報部は「国立大からの打診もある。教授会が反対するところもあると聞くが、学生にとっては大いに利点がある。生き残りのため、我々がお手伝いできる大学はさらに増えるでしょう」と話している。
[2001-08-11-08:09]

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