独行法反対首都圏ネットワーク

渡辺治論文一読のお奨め
2001.8.30 独行政反対首都圏ネット事務局

一橋大学教授渡辺治さんの論文“「司法改革」の本質と背景”が、『法と民主主義』
(2001年7月号)の2-16ページに掲載されています。この論文では、今回の司法改革
評価にあたって、いわゆる構造改革の一環としての司法制度改革としてとらえ、(1
)新自由主義的な競争秩序に適合的な司法制度作り、(2)それを支える強い国家と
秩序強化、(3)社会統合システム作り、の3つの視点が提示されています。そして
、法務省、最高裁、自民党、弁護士会等の動向、小泉政権成立の影響等に緻密な分析
が加えられ、司法制度改革の問題点が浮き彫りにされているのが特徴です。これを踏
まえて、働く者と弱者のための司法改革実現の道筋が提起されています。法科大学院
問題が急浮上しているなか、この論文は重要な問題提起を行なっていますので、急ぎ
一読をお奨めします。


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