神戸大と神戸商船大 03年秋に統合
20017.27 [he-forum 2313] 神戸新聞07/26.
『神戸新聞』2001年7月26日付
神戸大と神戸商船大 03年秋に統合
神戸大(野上智行学長)と神戸商船大(原潔学長)は二十五日、二〇〇三年十月に統合することで正式合意し、両学長が合意書に調印した。統合後の新たな名称は「神戸大学」になる見通しで、新大学への学生受け入れは〇四年度からとなる。国立大学の統合で正式合意に至ったのは全国で四例目。
少子化や独立法人化など国立大学を取り巻く環境が厳しさを増す中、両大学間では研究や教育、経営の面でメリットを見いだせる統合案が浮上。昨年十二月から本格的な検討を進めてきた。
野上学長は会見で「両大学の利点を生かし、海に開かれた創造的な大学として国際社会に貢献したい」と統合の意義を述べた。「神戸商船大」の名が消えることについて、原学長は「『商船学部』とするかどうか、伝統を生かす方向で検討する。大学の名はなくなるが、海事・海洋部門で一層発展するための統合ととらえている」とし、海に面した現在のキャンパスは残す意向を明らかにした。
今後、管理運営体制や教養教育など六分科会で具体的な課題について検討を進め、年内には中間取りまとめを出す。
神戸大は現在十学部で学生数は約一万二千人。神戸商船大は単科大学で約千三百人。
国立大の統合は筑波大と図書館情報大、山梨大と山梨医科大、九州大と九州芸工大が合意しており、東京商船大と東京水産大も近く合意するとみられる。
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