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<大阪府>行財政計画素案まとめる
2001[he-forum 2288] <大阪府>行財政計画素案まとめる 独法化も(毎日新聞).

<大阪府>行財政計画素案まとめる

毎日新聞ニュース速報


 全国ワースト1の財政難に直面する大阪府は18日、歳出カットと新たな歳入確保で今後10年間に4650億円以上の収支改善効果を見込んだ行財政計画素案をまとめた。「小さな府政」を目指し職員を2割削減。特別養護老人ホーム運営などを原則民営化するほか、NPO(非営利組織)の協力も得て府営施設や業務運営を見直す。土地などの府有財産も1000億円以上を売却。この大規模リストラで単年度黒字に転換させ、自治体の倒産に当たる赤字再建団体転落回避を目指す。
 素案は2011年度までを想定。府の業務について「公権力の行使に関係なく民間の方が効率がいいものは原則民間に」との方針を打ち出し、民間団体や企業へ業務移管を進める。府立の各研究所や水産試験場などの独立行政法人化も目指す。
 その結果、10年間で全体(1万5500人)の約2割に当たる3000人の一般行政職員を削減。人件費カットに加え、府出資法人の廃止・民営化などで2500億円以上コストを減らす。
 府の施策や施設のあり方も見直し、女性総合センター(ドーンセンター)▽消費生活センター▽現代美術センター▽花の文化園――などの各施設をNPOや各種団体に業務や運営を委託する。
 また、公害監視センターの組織スリム化▽淡水魚試験場を農林技術センターに統合▽貿易専門学校を廃止▽高等職業技術専門校を再編整備――なども進める。こうした見直しで1000億円以上の支出を抑える。
 府はこのままで行けば、06年度には赤字再建団体に転落する見通し。景気悪化などが続けば、今回の計画もさらに見直しが必要になる可能性をはらんでいる。 【前田剛夫】
[2001-07-19-03:10]


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