独行法反対首都圏ネットワーク


遠山敦子文部科学大臣 会見の概要
2001.7.4 [he-forum 2234] 遠山大臣記者会見概要

http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/index.htm


遠山敦子文部科学大臣 会見の概要


2001年6月15日


(前略)


記者)昨日、学長会議で改革の方針を示されて、その後、学長さん方からの反応は。


大臣)私は、次の予定もありまして、冒頭の御挨拶だけで帰りましたが、国大協の会長から、大学側の持っている使命、特に学術文化についての使命について、よく理解してくれというお話はございましたけれども、個別の大学の学長さんから特にお話を承る時間が無くて、そのまま出てまいりました。


記者)学長さん達からお話を伺う機会と言うのは。


大臣)もう個別になりましょう。ただ、とにかく今は教育改革3法でございます。


記者)昨日の学長会議の席で、記事にもなっていますが、文部科学省の責任で

最終的には統合・再編の方策を打ち出すと。


大臣)それは前段がありまして、それぞれの大学でよく考えられて、学長がリーダーシップを持って将来のあるべき国立大学の姿をきちんと構想して、示して頂くことがまずあります。その上で、最終的には当然ながら設置者たる文部科学省がという意味でありまして、文部科学省だけで決めることはもちろんやるべきではありませんし、十分意見を聞きながら、しかし昨日申し述べたような方針に沿って考えてもらいたいという主旨です。


記者)最終的な時期はいつ頃でしょうか。


大臣)まだもう少し時間がかかります。法人化の議論もまだ最終結論に至っておりませんし、時間はかかると思いますが、できるだけ速やかにと思っております。


(中略)


記者)国立大学の関係ですが、一県一国立大学を見直すという発言が昨日ありましたけれども、それについては。


大臣)一県一大学の大原則と言いますか、そのこと自体もどう考えるかということでありますけれども、昨日の話は、そういうことにもとらわれないで、大学のあるべき姿というところから考えて欲しいということでありまして、それを崩すであるとかを主に言ったわけではございません。ですから、大方針に言っている大学の構造改革なくして日本の再生、発展はないという信念に基づく三つのポイントを話しまして、そのことを前提にどのように再編・統合をしていくかという議論の中で、県境を超えたということもあり得るかもしれませんし、従来の考え方にとらわれないで本当に足腰の強い、国民の期待に応えるような国立大学になってもらいたいと、またなるべきであるという主旨で申し上げたわけでございます。


記者)意味するところは、キャンパスを無くしてしまうということではなくて、仮に法人としての国立大学が無くなるとしても、分校のような形では残るということでしょうか。


大臣)その辺も含めて、これから考えて欲しいということです。単純にキャンパスを残すとか、そうは行かないと思いますけど、それぞれの歴史を持っておりますから、そう簡単に決めるということもできないと思います。ですからそういうことも含めて、それぞれの実態と可能な方途を探ってもらいたいという意味で申し上げたわけでございます。


記者)大幅削減というのは、表現があいまいですけれども、どれくらい削減したら大幅とお考えですか。


大臣)特に数を申し上げるようなところまで詰めておりませんし、今申し上げるべきでないと思います。それほど明確になってないわけですから。しかし、大胆にこの問題については取り組んでもらいたいという主旨です。


(後略)


2001年6月19日


(前略)


記者)昨日、産業構造改革・雇用対策本部で、「大学発ベンチャー」のところで、3年間で1000社誕生させるとありましたが、具体的に実現の可能性はあるのでしょうか。


大臣)中間まとめでございますから。それくらい大学への期待が大きいということを自覚して、仮にこれが最終まで残るとなりますと、実現するための準備を相当きちんとしませんと。絵に描いてスローガンを掲げただけでできあがることではありませんので、この辺についても充分前向きに検討していかなくてはいけないと思います。

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