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大学入試、人材求め北へ首都へ 明大と北大
2001. 7.23 [he-forum 2301] 大学入試、人材求め北へ首都へ 明大と北大(朝日新聞)

大学入試、人材求め北へ首都へ 明大と北大

朝日新聞ニュース速報


 明治大学農学部が今秋、受験生の住所や卒業後の活動拠点を北海道に限定した「Uターン入試」を始める。一方で、北海道大学大学院は、試験会場を初めて東京にも設ける。世界で活躍しそうな受験生を見つける「Iターン入試」とか。ともに、大学の生き残りと人材発掘をかけた「北・東交流」になる。
 明大農学部は川崎市にキャンパスがあり、卒業生の多くは一般企業に就職する。都市型大学としてはやむを得ないものの、「学んだ知識を将来農業に生かす学生も欲しい」と農業経済学科の募集人員140人のうち5〜10人を「地域農業振興特別入試」で選ぶことにした。 将来、地域の農業に貢献し指導者となることを志し、北海道内に住んでいることなどが受験の条件。9月26日に帯広、翌27日には札幌で1次試験を行う。まずは国内最大の酪農地帯である北海道を選んだが、03年度以降は、農業県が多い九州や東北でも実施を計画している。
 問題は、たとえ受験時に農業に進むつもりでも、4年後そうなるとは限らないこと。「職業選択の自由」もあり無理強いもできない。1次試験の集団討議や個人面談に教授陣6人が参加して見極めることになる。責任者の北出俊昭教授は「本当に問われるのは、受験生よりも、我々の先見性であり眼力の方でしょう」と話す。

    ◇
 北大国際広報メディア研究科の東京会場入試は、地方の国立大としては北陸先端科学技術大学院大学(石川県)に次ぐ試みだという。
 同研究科は、企業や国際機関のPR活動に携わる専門家や国際的に活躍するジャーナリストを養成しようと、昨春開校した大学院。今年度の試験会場は札幌だけだったが、「潜在的な人材は首都圏に多い」と9月15日の前期1次試験のみ、東京を加えることにした。
 広報や報道に従事する人口は、情報やメディアが集中する東京が圧倒的だが、大平具彦・研究科長は「実務はともかく、研究や人材育成では、どこの大学にもないものを提供できる自信がある。北海道から世界へ羽ばたくという新たな道筋を提案したい」と話している。
[2001-07-22-13:10]



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