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.「窓」―学長選挙
2001 .6.29 [he-forum 2216] 「窓」―学長選挙(朝日新聞).

「窓」―学長選挙


朝日新聞ニュース速報


 九州大学が学長選挙の規則を改定し、本選挙の選挙人から助手を除外することを決めた。教育・研究に占める助手の役割が大きい理系学部では反対の声が強かったが、「管理運営の効率化」を求める当局に押し切られた。
 九大の学長は、1次と2次の予備選挙を経て、一定数に絞った候補者の中から本選挙で選ばれる仕組みである。助手は今回の改定で1次の予備選挙にしか投票できなくなり、本選挙の選挙人は講師以上に限られることになった。
 九大で助手の「参政権」が実現したのは70年のこと。68年の米軍機墜落事故や、69年の文部省による学長事務取扱発令拒否をめぐって紛争が長期化した末の改革だった。

 学長選挙のあり方を論議した学内の小委員会は、助手を排除する論拠として、98年に出された大学審議会の答申をあげている。
 「適任者を選ぶためには、……数名の適任者を事前に絞り候補者として示した上で投票を行うこと、その際、……投票に参加する教員の範囲について大学運営の最高責任者を選ぶ上で適切なものとすることなどが必要である」
 大学が独立行政法人化すれば、的確な意思決定が重要さを増すだろう。日々の業務は限られたメンバーで決するのが妥当かも知れない。
 しかし、4年に1度の学長選挙まで助手を排除する必要があるとは思えない。「助手は無責任な投票をする」とでもいうのだろうか。「独立行政法人化」におびえた過剰反応ではないか。  〈哲〉
[2001-06-29-14:30]






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