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京大 産学連携を本格化へ
2001. 6.29 [he-forum 2212] 京都新聞06/29
『京都新聞』2001年6月29日付
京大 産学連携を本格化へ
京都大は、国際融合創造センター(松重和美センター長)を拠点に今夏から、産学連携を本格化させる。七月末には吉田キャンパス(京都市左京区)に同センターのオフィスをオープン、秋には東京でシンポジウムを開き、関東の企業にも積極的に共同研究を働きかける。さらに学外拠点も展開していく。
国際融合創造センターは今年四月に組織が発足。産学の共同研究をコーディネートする「融合部門」と、ナノテクノロジーなど次世代産業の核となる先端技術を開発する「創造部門」で構成。新オフィスには企画立案などの業務を進めるスタッフや事務部門、研究室の一部が入る。
センターが窓口となって、すでに本年度からロームと京都大が共同研究を開始。京大の研究者を講師として企業に派遣する事業もシャープと進めている。さらに今年十月から十一月にかけて、京都大の先端研究を紹介する企業向けシンポジウムを企画。先端電子材料をテーマに東京で、バイオ工学をテーマに大阪で開催、京大の存在を企業にアピールする。
また、秋には京都高度技術研究所(ASTEM、京都市下京区)にサテライトオフィスを設置、企業への窓口業務などを行う。年内には米国科学財団(NSF)から客員教授を招き、米国内でのサテライトオフィスについて開設計画をまとめる。
アジア地域からも客員教授を招く予定で、中国などでのオフィス開設を検討する。
松重センター長は「世界を視野に入れ、企業のニーズと大学のシーズ(種)のマッチングだけでなく、最先端の研究開発プロジェクトを大学から提案していきたい」と話している。