国立大削減「深刻な問題」 文科省方針に国大協会長
2001.6.13 [he-forum 2115] 国立大削減「深刻な問題」 文科省方針に国大協会長(共同通信)
国立大削減「深刻な問題」 文科省方針に国大協会長
共同通信ニュース速報
国立大学協会(国大協)の長尾真会長(京大学長)は十三日、東京都内で開いた総会後の記者会見で、国立大の大幅削減を柱とする文部科学省の「大学の構造改革の方針」について「今後の検討過程で国大協の(国立大法人化に関する)委員会報告を十分反映していただきたい。(国立大の削減は)深刻な問題と受け止めている」と述べた。
総会の論議で、出席者から「地方大学の切り捨てにならないか非常に心配だ」「教育や研究が混乱する」などと強い懸念が出たことを受けた。
総会では、学科設置の自由化や、業績を反映した給与体系の導入など、各大学の裁量の幅を拡大することを柱とする法人化案が委員会から報告され、了承された。
また、会長に長尾氏を再選、副会長に石弘光・一橋大学長と松尾稔・名古屋大学長を選出した。任期は二年間。
文部科学省は、国立大の再編・統合を積極的に進めて大幅に削減、優れた業績を挙げた大学には予算を重点的に配分し、世界に通用する「トップ30大学」を目指すとする方針を、十一日の経済財政諮問会議に報告した。
(了)
[2001-06-13-19:10]
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