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京大総長選挙 半世紀ぶり改革  評議会が候補絞り込み
2001.6.7 [he-forum 2046] 京都新聞06/06


『京都新聞』2001年6月6日付


京大総長選挙 半世紀ぶり改革

 評議会が候補絞り込み


 京都大は五日開いた評議会で、総長選出の手順を定めた「総長選考基準」を改定した。第一次投票で選ばれた候補者を評議会が絞り込んでから第二次投票する内容で、今秋の総長選挙から実施する。京都大は新制大学への移行(一九四九年)以来、教員による直接選挙だけで総長を選んでおり、半世紀ぶりの改革となる。


 京都大では、工学部、農学部、医学部出身の総長が歴代続いており、特定の学部に偏らない候補者を選ぶため、評議会による候補者の絞り込みを実施することにしたという。具体的には助手以上による第一次投票で十五人の候補者を選んだ後、評議員による選挙で五人に絞り込む。その後、あらためて助教授以上による第二次投票で最終的に総長を選ぶ。


 実施にあたっては、候補者の実績や考え方について学内に周知するため、第一次と第二次の投票の間に一週間程度の期間を設けることを検討する。また、学部と研究所などから出る評議員の構成に偏りがあるとの意見が出たため、今後の課題にすることになったという。


 評議会が総長選挙への関与を強めることについて、教員の中から「権限を評議会に集める独立行政法人化の実質的な先取り」と批判する意見も出ている。

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