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鳴門教育大の予算配分方式
2001.5.31 [he-forum 2002] 鳴門教育大の予算配分方式
○『文教速報』第6181号 (平成13年5月18日号)
(囲み記事)全国の国立大学で業績に応じた教官への研究費配分を導入する国立大学が増加しつつあるが、鳴門教育大学では、「教育理念・目標の達成に向け、教育研究の一層の活性化を志向する」ことを目標に、平成13年度学内配分から、教官の業績をポイントにした配分額を算出する「業績主義的傾斜配分方式」の導入を決定した。
(本文)同大によると、評価は「研究、教育、学内貢献、社会貢献」の4分野で行う。このうち「研究」分野では、最近5年間の著書・論文(単著5ポイント、共著・分担2ポイント、翻訳1ポイント等)、作品・演奏(国際的機関5ポイント、主要会場・機関の委嘱2ポイント、公共機関等1ポイント)、学会発表(国際学会3〜1ポイント、国内学会2.5〜0.5ポイント)などの事項があり、その他の3分野についての、学生の授業評価、指導学生数、学会の役職、学内・社会への貢献等が設定されている。
配分額は、各教官から提出された申告票により各事項ごとにポイントを加算し、ポイントの高いものからA、B、Cの3段階に区分し、決定する。申告票の様式はあらかじめ作成してある。
教官への研究費配分に業績を反映させる試みは、一部の国立大学で外部資金獲得に報奨金を出したり、傾斜配分を導入するなどといったところがあるが、検討を始めたばかりという大学も多い。
鳴教大では、独立行政法人化への議論を踏まえ、大学のあり方等の見直しを始めたことで学内に改革を求める機運が生まれ、教育研究基盤校費の予算配分についても、より効果的・重点的なものとするため平成11年12月に「検討委員会」が設置され、19回の審議を経て、今年4月の運営評議会で決定された。
○『文教速報』第6182号(平成13年5月21日号)
(1)趣旨:鳴門教育大学の教育理念・目標の達成へ向け、教育研究の一層の活性化を志向する。そのため諸科学の進展ならびに教育研究手法の変化等へ柔軟に対応し、あわせて競争的環境の創出を図る