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研究者に聞いた大学ランク、地方の国立理系健闘
2001.5.23 [he-forum 1958] 研究者に聞いた大学ランク、地方の国立理系健闘(読売新聞)


研究者に聞いた大学ランク、地方の国立理系健闘


読売新聞ニュース速報


 地方の国立大の理系学科も先端を走っている――。大手予備校が大学の研究者七千人に聞いた結果、こんなランキングがまとまった。
 大学別の上位にはさすがに有名国立大が並ぶが、地方の国立大も健闘。反面、入試では偏差値が高い私立大の理系学部が低迷していた。
 世界の大学では、マサチューセッツ工科(MIT)、カリフォルニア、スタンフォードの米三大学がトップにランクされた。
 河合塾が医・歯学系を除く大学研究者二万五千人にアンケートを送り、このうち七千人が回答。これをもとにヒアリングも行った。宇宙論、地球進化学、流体物理学、経営情報システム、分子生物学など九十四の分野でそれぞれベストテンの大学をランキング。視点は、同じ分野の研究者から見て先端的、魅力的な研究をしているかどうかで、学問の面白さを受験生に伝えることを狙った。
 ランク入りした学科の合計が一番多かったのは東京大。続いて京都、東京工業、東北、大阪、名古屋と国立大が続き、私立は十位に早稲田大が入ったほか、三十位までに慶応、東京理科、日本、東京薬科、立命館が顔を出すにとどまった。
 これに対し、金沢、茨城、新潟、名古屋工業、岡山、九州工業、山口、熊本など地方の国立大が三十位までに入る健闘ぶり。「土木材料」で岐阜、「景観工学」で埼玉、山梨、「薬学系分析化学」で徳島、岡山、「医療薬学」で弘前、「環境生命工学」で広島、「生薬学」で富山医科薬科など、地方の国立大は分野別でも上位へのランクインが目立った。
 河合塾では「私立大は、入試の難易度と研究への評価が比例しないケースが多く、逆に地方の国立大でキラリと光る研究がある。偏差値に頼らない大学、大学院選びなどの進路選択に役立てて欲しい」と話している。
[2001-05-22-11:42]


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