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豊かな自然や人々の営み大切に 信大「理念と目標」
2001.4.24  [he-forum 1850] 信濃毎日新聞04/21

『信濃毎日新聞』2001年4月21日付

豊かな自然や人々の営み大切に 信大「理念と目標」

 信大(本部・松本市)は二十日までに「信州大学の理念と目標」を設定した。「信州の豊かな自然、その歴史と文化、人々の営みを大切にする」など五つを理念とし、教育、研究、地域貢献、国際交流の四項目で目標を掲げた。各学部単位でも同様の設定を進めており、一部を修正して近く完成させる。


 理念を設定するのは、本年度から、文部科学省の「大学評価・学位授与機構」(東京)による評価が全国立大を対象に始まることになり、大学の目的や目標の明確化が義務付けられたため。独立行政法人化した場合の業績評価につながるとの見方もあり、各大学で「自己認識」の作業に追われている格好だ。
 信大が設定した理念は、ほかに「自立した個性を大切にする」「研究の成果を人々の幸福に役立て、人々を傷つけるためには使わない」など。「信大の将来像として位置づける」(森本尚武学長)とし、今後、理念や目標に沿った教育・研究活動を展開する。
 同機構は昨年四月、国立大を評価する機関として従来の「学位授与機構」が改組して発足。本年度から試行段階として「教育サービス面における社会貢献」「教養教育」をテーマに評価を行い、各大学の目的・目標に向けた達成状況と改善への取り組みを審査する。


 このうち「社会貢献」について、信大は設定した理念と目標に基づき「四地区五キャンパスに分散することをメリットとし、各学部が専門性、歴史、特徴を踏まえて地域社会に密接した社会貢献をする」とアピール。具体的な目標として、広報活動の充実、生涯学習の推進、大学開放、地域社会・産業界との連携、国際社会への貢献―などを挙げている。

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