独行法反対首都圏ネットワーク


「国立大学独法化阻止 国民ネットワーク」のご提案
2001.4.20 [he-forum 1843] 独法化阻止の広範な国民運動の提案


佐賀大学の豊島です.独法化阻止の新しい運動の提案を致します.


(ご注意:このメールに直接返信されますとメーリングリスト全体に流れますので, お返事はtoyo@cc.saga-u.ac.jpあてにお願いします.)


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    「国立大学独法化阻止 国民ネットワーク」のご提案


国立大学の独立行政法人化を憂慮される皆様へ


                  佐賀大学   豊島 耕一

                  岡山大学   野田隆三郎
                  北海道大学  辻下 徹


 国立大学の独立行政法人化問題が重大な局面を迎えています.


 昨年,文部省が独法化容認に踏み切り,またこれに追随するかのように国大協が文部科学省の独法化具体化の「調査検討会議」に参加したことで,事態はほぼ決まったかのようなムードが作られつつあります.たしかに,旧来の考え方では官僚の決定は事実上「国」の決定であり,覆しがたいものとされてきました.しかし,そのようないわば旧思考にいつまでも囚われているわけにはいきません.国権の最高機関は国会であるというこの国の政治制度の原則を信じて,あらゆる努力を続ける必要があります.


 実際のところまだ具体的な法案の影も形もない段階です.運動の側も,あらゆる形態で深く追求したという事からはほど遠い状態です.例えば国民的な幅広い反対運動の組織化はまだ試みられていません.しかしそのような運動形成の可能性は十分に存在すると思います.


 このことは国立大学教職員を対象にした,国大協の文部科学省の「調査検討会議」からの離脱を求めた「国大協への署名」に対して,著名人を含む100名を越す国立大学以外の方々の支持* が短期間で集まったことからも想像できます.この署名は国大協への要求ですが,賛同者・支持者の方々は当然独法化反対でもあるわけです.これだけの支持をこの運動の枠内で終わらせるべきではないと考えました.


 そこで皆様に提案したいのですが,この支持者の方々の中からどなたかに代表になってもらって,独法化反対の国民運動的な組織を立ち上げたいと思います.是非とも皆様のご賛同をお願いします.またご意見,アドバイスなどもどうぞお寄せ下さい.この組織の実務を多少なりとも引き受けて下さる方(特に首都圏)がいらっしゃれば,是非ご連絡下さい.


 ご賛同いただける場合は電子メールまたはファクスなどにて,次の項目についてお知らせ下さい.

(1)この会の発足のための「呼びかけ人」になっていただけませんでしょうか.
  (引き受けていただける場合は4月末日までにお知らせ下さい.「呼びかけ文」の草案はご賛同の方はもちろん,ご希望の方に間もなくお送りします.)


(2)発足した時,会員になっていただけませんか.


連絡先:840-8507 佐賀市 本庄町 1

佐賀大学 理工学部 物理科学科 豊島耕一
電話/fax: 0952-28-8845, メール toyo@cc.saga-u.ac.jp


* 支持者名簿は次をご覧下さい.

http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/UniversityIssues/shiji.html


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 仮称「国立大学独法化阻止 国民ネットワーク」のイメージは次のようなものです.


A 趣旨・目的

国立大学関係者以外の公私大も含め各界の幅広い人に運動に加わってもらうことで,国民一般へのアピール力の強い運動体を作り,国立大学の独法化,ないし名前を変えた独法化を阻止する.


B 主な活動

 (1) 署名運動,国民へのアピール,政党・政府や国大協などへの要請行動,集会などを行う.
 (2) 学問の自由と大学の自治を発展させ,かつ国立大学へ国民の意思が反映されるようなシステムを提言する.国公私大全体への国の財政支援強化の必要性への理解を広める.
   (1) は行動,(2) は理論政策活動


C 規約のアウトラインの案

1.個人加盟.資格に制限なし.団体は「賛助会員」としあらゆる団体から独立.発言権は個人のみ.


2.入会金1000円,会費なし.退会通告なければ無期限.個人からの寄付を受け付ける.賛助団体は1万円程度.


3.会に代表(1〜2名)と世話人会(5人程度)を置く.全体の運営はこの合議で行う.


4.発足総会で代表と世話人を選出する.会計係を1名,世話人と別に監査委員1名ないし複数名を任命する.


5.会員は出来るだけ数名〜十数名で支部を作り,支部は自治的に活動する.財政も自治的だが,全体の会計からの支援を要求することも可能.支部は同じ地域・職場でも,遠隔地間でもよい.会員は複数の支部に属してもよい.支部に世話人会との連絡のための代表を置く.


6.会員への連絡はメールを活用,郵便も併用する.


7.発足後には通常は全会員の意思を集約することは困難になると予想されるが,退会の権利によって潜在的に世話人会に意見が反映されるという効果に期待する.もしくは,メールでの討論と投票などを行うことも考えられる.代表・世話人のリコール・改選も同様な方法で行うことも想定される.


D 事務局

 会員が複数いる大学で数人で受け持つ.事務作業はネットを利用して分散化が可能.


E 初期の活動

-  アピール文,イラスト,キャッチコピーの発表,シンボルマーク作成
-  集会,講演
-  署名運動
-  政府関係者,文部科学省の委員,国会議員,国大協,国大協委員,影響力のある著名人への種々のチャンネルと方法による働きかけ,説得工作.
-  関係文書の英訳により国際的な理解・協力を求める.
-  UNESCOへの働きかけ
-  インターネットのTV会議や集会のネット放送の技術の研究・実施


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TOYOSHIMA Kouichi

Dept. Phys., Univ. of Saga
豊島耕一,佐賀大学理工学部物理科学科

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