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山口大工学部が卒業テーマを企業から公募
2001.4.4 [he-forum 1790] 中国新聞04/04
『中国新聞』2001年4月4日付
山口大工学部が卒業テーマを企業から公募
山口大工学部(宇部市)は本年度から、来春卒業する四年生の卒業研究テーマを山口県内企業から公募している。共同研究などを通じて産学連携を強めるねらいで、西日本の国公立大で初の試み。
対象分野は、機械や応用化学、電気電子工学など七学科一講座の研究。同大地域共同研究開発センターが企業との窓口となり、十日まで受け付けている。
応募テーマは、各学科長が研究分野の近い教官に振り分け、企業の担当者と教官が「大学の実験設備でできるか」などを面談した上、二十五日に決定する。研究開発の内容によっては、企業が資材などの経費負担も必要となる。
山口大が民間企業などと実施する共同研究は昨年度百五件で、全国の国公立大でもトップレベル。うち、工学部は約九十件を占めているが、県外企業が半数以上。地域の大学として、「地元産業のニーズにこたえられる仕組みを作ろう」と、卒業研究テーマの募集を決めた。
工学部教授の三木俊克共同研究開発センター長は「学生が研究の成果を目に見える形で実感できるいい機会。企業にも大学を身近に感じてもらい、研究・開発面での教官への相談や共同研究に発展することも期待したい」と話してい
る。同センター、電話0836(85)9951。