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「お上」意識脱皮が課題 独立行政法人4月1日スタート
2001.3.31 [he-forum 1778] 「お上」意識脱皮が課題 独立行政法人4月1日スタート(共同通信)
「お上」意識脱皮が課題 独立行政法人4月1日スタート
共同通信ニュース速報
国立科学博物館や国立美術館、国立環境研究所など、九府省の五十七機関が四月一日、国から分離し「独立行政法人」に生まれ変わる。
法人自らの創意工夫を重視、行政サービスの向上や業務運営の効率化を狙った大規模な機構改革で、政府は一月の中央省庁再編に続く行革の大きな柱と位置付ける。法人によっては業績でボーナスや退職金の額を増減させることも可能になるが、まだまだ「横並び」「お上」意識が強いのも事実。期待通り成果を上げるか課題も多い。
各府省が設置した第三者機関「独立行政法人評価委員会」は三十日までに、それぞれの法人が三―五年間に達成すべき中期目標や役員給与規定などを決定。一年ごとに業績を評価し、常に業務の見直しを図る態勢を整えた。
所管法人数が多い文部科学省は二十九日の評価委全体会合で、十六法人すべての目標・規定を了承したものの「公務員の賃金制度を踏襲する給与規定を存続させては、役人体質が改まらない」との声が上がった。
十六法人の役員給与規定はいずれも、ボーナスを三月、六月、十二月の三回に分け支給する公務員型。半数以上の法人のトップが「所長」「館長」など既存機関からの横滑りで、本給は現状とほぼ同額だ。
「経営努力で生じた剰余金を弾力的に運用する」が法人化のメリット。だが、評価委員の一人からは「経営努力で法人の自己収入が増えても、その分、国からの運営費交付金を減らされては、やる気も出ない」との指摘も出ている。