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文部科学省協力者会議が医学教育改革のモデル提示
2001.3.25 [he-forum 1764] 文部科学省協力者会議が医学教育改革のモデル提示(読売新聞)


文部科学省協力者会議が医学教育改革のモデル提示


読売新聞ニュース速報


 文部科学省の協力者会議(座長=高久史麿・自治医大学長)は二十七日、日本の医学教育の改革案をまとめた。患者に接する機会を大幅に増やし、コミュニケーションや安全管理の能力を高めるとともに、モデルとなるカリキュラムを策定することで、医学教育のレベルアップを図る。近く全国の大学に配布される。
 大学医学部のカリキュラムは、これまで各大学が独自に作成、教授が縦割りで「知識詰め込み型」の講義を行ってきた。改革案では、問題を自分で考え、探究できる医師を育てるため、態度や技能、知識を体系立てて教えるモデルカリキュラムを示した。
 この中には、患者の権利や医の倫理、医師のコミュニケーション能力など、社会的関心が高い「医師の資質」に関する内容も盛り込まれている。同省は、「三分の二をこれに沿った形で行い、残りの部分で各大学の特色を出してほしい」としている。
 臨床実習も、従来の「見学型」を「参加型」に切り替え、内科、外科、小児科、産婦人科、精神科を重点的に回ることを提案、実習時間の目安は現在の平均の約一・五倍の五十週とした。
 教授、助教授らの教育能力を客観的に評価するガイドラインの作成も求めている。
 だが、実際のカリキュラムの改革や臨床実習前の到達度チェック、ガイドライン作りについて、同省は「強制はできない」とし、各大学の判断にゆだねられた。

[2001-03-27-22:05]


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