構想力に研究費を配分 総合科技会議が基本方針
2001.3.21 [he-forum 1744] 構想力に研究費を配分 総合科技会議が基本方針(共同通信3/17)
構想力に研究費を配分 総合科技会議が基本方針
共同通信ニュース速報
新たな研究分野に力を入れようと構想する大学の学部長らに、五年間で数十億円を支援する―。総合科学技術会議は十七日までに、科学技術を総合的、戦略的に進めるよう政策的に誘導する手段として、こうした支援を行う研究費配分の基本方針を固めた。
従来は、個別の課題研究を中心に配分されてきた「科学技術振興調整費」に関するもので、大学や研究機関組織のリーダーの構想力を買う方法を始める。
四月以降、文部科学省がこうした基本方針に基づき六つのプログラムを開始、予算を配分する。
例えば、日本で研究者数が少ない知的財産権に集中的に取り組もうとある大学の法学部長が考えた場合、個別の研究者にではなく、法学部長の「構想力」に研究費を配分。法学部長の裁量で、任期付き研究者の採用など研究体制を作ることができるようにする。最大で年に十億円、五年間程度を想定しているという。
このほか、人材育成のために大学に委託講座を開いたり、「生命倫理にどうやって社会的合意を取り付けるか」といった政策提言にも予算を配分する。
二○○一年度予算案でこうしたプログラムに使える振興調整費は約九十億円。文部科学省が実務を行い、総合科学技術会議は狙い通りのものが選ばれているかなどをチェックする。(了)
[2001-03-17-15:07]
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