◇ネット授業でMBA取得 慶大、社会人対象に◇
朝日新聞ニュース速報
慶応大学は、社会人を対象としたビジネススクールで、インターネットやテレビ電話を利用して全国どこでも受講できる「遠隔教育」を5月に始める。開始直後は受講しても単位を取得できないが、2004年にはMBA(経営学修士)の学位を取るのに必要な2年間の課程のうち1年分は遠隔教育で取得できるようにする方針だ。
実践的な経営管理の手法などを身につけるMBAを希望する社会人は多いが、学位を取るまでに職場を2年間離れることが障害となっていた。遠隔教育は、できるだけ多くの人にMBA取得の機会を与えるのがねらい。
自宅や会社に設置した簡易テレビ電話やネットを使い、講師と受講生がやりとりする。同校の卒業生が設立したベンチャー企業「テレコンサービス」が、必要なシステムの貸し出しや講義テーマの企画、受講受け付けといった運営事務を請け負う。
2001年度には内容別に11コースの授業をする。同校の国領二郎教授による「情報ネットワークとビジネス革新」などがテーマだ。社会人を主な対象としているため、講義は夜7時にスタートする。
慶大関係者は「通信技術がさらに整備され、教室での講義とそん色ない情報のやり取りが可能になれば、遠隔教育だけでMBAを取得できるコースを始める」という。
[2001-02-16-03:04]