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国立5大学が遠隔講義の共同実験開始
2001.2.6 [he-forum 1614] 国立5大学が遠隔講義の共同実験開始(共同通信、朝日新聞)


国立5大学が遠隔講義の共同実験開始

朝日新聞ニュース速報

 北海道、名古屋、京都、広島、九州の国立5大学が2001年度から、遠隔教育の共同実験を始める。北大の丹保憲仁学長、九大の杉岡洋一学長らが5日、発表した。
 共同実験は語学教育が中心。パソコン端末に個々の学生が画面上の登場人物の1人として参加。教員やほかの参加学生との会話などを通じて外国語を学ぶ。先行して実験に入っている北大と九大の遠隔授業では、学生たちがゲーム感覚で授業に積極参加するなどの効果があったという。
 今後、履修希望学生が少ない言語講座の相互開講や、単位互換などの評価の仕組み、外国の大学との共同授業などの研究を進めるという。
 丹保学長は「小規模大学では選択できる第2外国語が限られているのが現状だが、この遠隔授業などインターネットの活用で、語学の基礎やトレーニングに関して、大学間のギャップはなくなるだろう」と話す。
[2001-02-05-19:02]

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ゲーム感覚で外国語学習 国立5大学が共同実験

共同通信ニュース速報

 ロールプレーイングゲームの登場人物になって外国語授業を楽しく―。北海道大や名古屋大、京都大、広島大、九州大の国立五大学と野村総合研究所は五日、インターネットの仮想空間を使い、ゲーム感覚で外国語授業を同時に受講できる「双方向遠隔教育共同実験」の取り組みを発表した。
 将来は、受講希望生が少ない言語の授業を複数の大学で相互開講することで、履修できる外国語枠の拡大が可能になるという。
 九大と野村総研が共同開発したコンピューター上の仮想環境教育システム「3D―IES」を使った新しい教授法。仮想空間で自分のキャラクターを設定し、他の受講生と文字入力による会話や議論を通じて外国語を学習する。
 仮想世界の登場人物になることで学生から「ミスを恐れずに積極的に会話に参加できた」「授業への意欲が高まった」などの反応が出ているという。
 北大、名大、九大は当面は英、ドイツ、フランス語を中心とした実験授業に、広大は海外での日本語教育や日本語教師教育の実験に取り組み、京大が教育効果の研究を担当する。
 北大の筑和正格言語文化部長は「実験に参加した学生はロールプレーイングゲームの乗りでやっており、授業が終わってもほとんどが帰らない。画期的だ」と話す。今後は教師と学生が直接対面する従来型の授業と組み合わせることで、より有効な教授法の確立を目指すという。
(了)
[2001-02-05-17:18]

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