独行法反対首都圏ネットワーク

町村文科相、大学9月入学推進の考え示す
2001.2.3 [he-forum 1612] <町村文科相>大学を秋入学にし半年間を奉仕活動に、と発言(読売、毎日)


町村文科相、大学9月入学推進の考え示す

読売新聞ニュース速報

 町村文部科学相は二日、大学入学時期について「学校教育法施行規則を改正し、原則九月入学に決めてしまっていい。日本の大学の国際化をはかるためには九月入学しかない」と述べ、欧米などで一般的な秋入学の推進する考えを示した。同規則は、学年は「四月一日に始まる」と定める一方、大学については途中学期からの入学も認めている。
しかし、大学生総数約二百四十七万人のうち、四月以外に入学したのは約一万一千人(九七年度)にとどまっていることから、見直しを図る意向を表明したものだ。
 これに関連し、町村氏は、「教育改革国民会議」が最終報告に盛り込んだ青少年の奉仕活動について、「大学の入学時期、就職活動(や雇用時期)も秋にする。それで高校卒業の三月から半年間に奉仕活動を行えばいい。終われば大人だとして十八歳で選挙権を与えてもいい」と述べた。
 さらに、「戦後、個人の自由と放縦の差がない。自己統制力がなく好き勝手にやらせ、学校にいかなくてもいいと(いう風潮がある)。それが不登校を生んでいる側面もある」と述べ、奉仕活動が不登校対策にも効果があるとの見方を示した。
[2001-02-02-20:53]

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<町村文科相>大学を秋入学にし半年間を奉仕活動に、と発言

毎日新聞ニュース速報

 町村信孝文部科学相は2日、記者団と懇談し、18歳後の奉仕活動について、大学入学の時期を秋に設定し、3月の高校卒業から半年間を奉仕活動に充てればいいという考えを示した。

 町村氏は「まだ詰めて考えたわけではない」とした上で「高校卒業は3月のままにして、大学を9月入学にすればいい。その半年間に奉仕活動ができないか。大学の部分だけ省令を書き直せばすむ。しっかり奉仕活動をした人には投票権を18歳まで引き下げることもいい」と述べた。「日本の大学の国際化を図るには9月入学しかない」と奉仕活動の実施と大学の国際化を絡めて強い意欲を示した。

 奉仕活動については、首相の私的諮問機関・教育改革国民会議が「小中学校で2週間、高校で1カ月」「将来的には18歳後の青年が一定期間、環境の保全や農作業、高齢者介護などさまざまな分野で奉仕活動を行うことを検討する」との報告をまとめた。文部科学省は18歳後の奉仕について、中央教育審議会に諮問して来年度中に結論を得る予定。

 また、町村氏は今の若者について「昔は(若者を)鍛える儀式があった。滝つぼに飛び込むとか軍隊もあった。今はそういうわけにはいかないが、そのようなものがないまま大人になることの弊害がある」との見解を示した。増加する不登校の問題にも触れ、「(子供の)自己統制力をないがしろにして好き勝手にやらせてきた面がある。学校に行かなくていいと、はき違えた自由が不登校を増やしてきた側面もある」と持論を述べた。
[2001-02-02-22:05]

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