中教審会長発言は一般論 基本法改正で町村文科相
共同通信ニュース速報
町村信孝文部科学相は二日、閣議後の記者会見で鳥居泰彦中教審会長が教育基本法改正に慎重な姿勢を示したことについて「会長は常に公平中立な立場を求められるわけで、一般論で申し上げられたのだろう」と感想を述べた。
また、一日の中央教育審議会総会で教育基本法改正と憲法との関係を指摘する意見が出たことについて「政治家が憲法問題をいつまでもなおざりにしておくのはけしからんと、憲法改正にもっとはっきり取り組めと、政治家に対する叱咤(しった)激励と受け止めた」と話した。
中教審総会では中嶋嶺雄東京外語大学長が「憲法論議を避け教育基本法に焦点を当てさせようというのは日本の政治家の怠慢だ」と発言した。
(了) [2001-02-02-11:20]
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<教育基本法>鳥居会長の発言に「会長なら当然の発言」 文相
毎日新聞ニュース速報
1日開かれた中央教育審議会(中教審)の総会後に鳥居泰彦会長(慶応義塾長)が「教育基本法は慎重に審議すべきだ。改正が先にありきではない」と発言したことについて、町村信孝文部科学相は2日、閣議後の会見で「公平、中立な立場が求められる会長としては当然の発言と思っている」と述べ、理解を示した。
また、総会で中嶋嶺雄・東京外国語大学長が「基本法と憲法は連動している。憲法に手をつけず、基本法を動かすのは矛盾がある」と発言したことについて、「政治家が憲法改正にもっとはっきり取り組め、という叱咤激励と受け止めた」とした上で、「憲法が手付かずだから基本法を触ってはいけないという趣旨の発言ではなかったと受け止めている」と述べ、基本法改正について前向きの姿勢を示した。
[2001-02-02-11:20]