独行法反対首都圏ネットワーク

医大連合構想の素案公表・福井医大
2001.2.2 he-forum 1608] 福井新聞1/31

『福井新聞』2001年1月31日付


医大連合構想の素案公表・福井医大


 全国の医学系単科国立大の連合構想を進める福井医科大(須藤正克学長)は30日、福井市のワシントンホテルで第2回同大運営諮問会議を開き、連合組織の素案を公表した。同構想を大学として公式の場で示したのは初めて。焦点となっていた組織案は、本部評議会の下に参加大学が連合組織を組み、予算を一括配分する米国カリフォルニア大方式を採用しており、実現すれば国内初の大学設置形態となる。


 同大によると、素案は学内の教授や事務局代表によるワーキンググループで昨年11月末から作成してきた。「医科大学連合体(仮称)の概略(福井医科大ワーキンググループ案)」と題し▽連合体の背景▽形成の目的▽組織概要−など6項目でまとめられている。


 組織案では、参加各大学の学長や教授会の上に連合体総長(選任又は併任)と評議会を置くシステムをとる。評議員は各大学の学長を充て、総長は国内外の広い範囲から評議会が選考する。本部事務局は構成大学のいずれかに併設するとしている。国の予算は連合体本部が一括して受け入れ、前年度予算額を勘案して各大学に配分していく仕組み。会議では、9つのキャンパスと4つの研究所が理事会の下で自主的に予算運用している米カリフォルニア大方式をモデルとしたことが説明された。


 構想には現在のところ大分、高知両医科大など地方単科医科大6大学が強い関心を示し、さらに複数の大学が学長レベルで参加を模索しているとみられる。
福井医科大では今後、素案を各大学に提示。調整した上、3月末を目標に正式な組織案を作成し、2、3年後に導入が見込まれる独立行政法人化に合わせた構想の実現を文部科学省へ働き掛けていく。


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