独行法反対首都圏ネットワーク

帯畜大が企業、自治体に講座など「出前」
2001.1.12 [he-forum 1566] 北海道新聞1/11


『北海道新聞』2001年1月11日付


帯畜大が企業、自治体に講座など「出前」


 【帯広】帯広畜産大(佐々木康之学長)は新年度から、「出前します! 帯広畜産大学から」と銘打ち、十勝管内の各町村に出向いて企業や自治体向けに製品開発の相談に応じたり、専門知識を提供する公開講座などの事業を展開する。少子化による入学者数の減少や大学の独立行政法人化の動きをにらみ、独自の特色を打ち出して、地域から必要とされる大学を目指し、生き残りを図るのが狙い。同大では「とかく『敷居が高い』といわれる大学のイメージを払しょくしたい」と話している。


 同大ではこれまでも、病状が分からずに死んだ牛の死因を調べたり、農業機械の改良など、民間と連携した研究をしていたが、その連携方法は相談が寄せられたら対応するという形で、しかも教官との人脈がある場合に限られていた。


 新年度からは、民間との共同研究を推進している地域共同研究センターが窓口となり、要望に応じて研修会や座談会、産学官が参加しての地域交流会、製品開発に向けた調査研究、講演会などを行う。同大で対応できない場合は他大学の研究機関を紹介するなど、大学間の橋渡し役も果たしたいとしている。


 同大は十勝管内の全二十市町村を対象に共同研究などのニーズを探るアンケートを実施中。その結果を受け、可能なら年度内にも最初の“出前”を行う。


 同センターの宮本啓二センター長は「これからは大学も積極的に地域に出て、専門知識などを提供していく時代。地域の活性化のため、大学を挙げてやっていきたい」と話している。


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