独行法反対首都圏ネットワーク


メディカルスクール新設検討 富山医薬大
 
2000.12.24 [he-forum 1531] 北日本新聞12/2

『北日本新聞』2000年12月21日付


◆ メディカルスクール新設検討 富山医薬大 


 富山医薬大は、今後の大学運営の指針となる中長期計画「二十一世紀の富山医科薬科大学像」を策定した。大学の再編統合や独立行政法人化をにらんで個性ある大学を目指すため、近代・伝統医薬学を融合した教育や地域に解放した病院づくりなどを打ち出した。


 運営体制、教育、研究、診療・社会貢献などの項目ごとに、長期計画と五−十年をめどとした中期計画にまとめた。


 運営体制面では、各大学の自由裁量が大きい独立行政法人への移行に向け、学長のリーダーシップを強め現在二人の副学長を四人体制にするなど、執行部の機能を強化する。


 教育面では人材養成の重点機関として大学院に「先端医薬科学総合研究科」(仮称)の設置を検討する。バイオサイエンスやゲノムなど生命科学分野を軸に、従来の医学と薬学研究科を一本化し、近代と伝統医薬学を融合した研究を行う。一般の大学卒業後に四年間で医学を学べるメディカルスクールを新設するなど、高い技能と豊かな人間性を持った医師、薬剤師を育成する。


 地域、社会への貢献のため、救急医療、和漢診療、先端医療、遠隔医療などをセンターとして整備する。付属病院を地域開放型先端医療センター(仮称)に改組し、従来の先端医療に加え、医師の生涯教育コースや地域の開業医と連携して診療にあたる開放型施設の機能も持たせる。少子化が進む中、地域と協力して子供の命と健康を守る「こども夢未来病院」(仮称)設置も検討する。


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