東京大学:
佐々木毅教授が第27代学長に選出される
東京大学は21日、蓮実重彦学長の任期満了に伴う学長選挙を行い、前法学部長の佐々木毅・大学院法学政治学研究科教授(58)がされた。任期は来年4月1日から4年間。
学長選は佐々木氏▽小林俊一理学部名誉教授(62)ら5人を対象に教授、助教授、専任講師1409人が投票。3回目の投票で過半数の760票を得た佐々木氏が新学長に選出された。
佐々木氏は1965年に東京大学法学部を卒業し、78年に同学部教授、91年に大学院法学政治学研究科教授に就任。現在、政治思想学会代表理事を務めている。「いま政治に何が可能か」で88年度吉野作造賞、99年には「プラトンの呪縛」で第11回和辻哲郎文化賞を受賞している。
asahi.com 2000年12月21日付
東大の次期学長に佐々木毅氏
東京大学は21日、蓮實重彦学長の任期満了に伴う次期学長選挙を行い、佐々木毅・大学院法学政治学研究科教授(58)を選出した。来年4月1日付で第27代学長となる。任期は4年。佐々木氏は政治学者としてメディアに登場することも多く、一般にも知られている。
12日の予備選挙で、5人を学長候補者として選出。21日の本選挙では佐々木氏が、3回目の投票で有効投票数(1403票)の過半数を集めた。
次期学長に決まり、記者会見した佐々木氏は「大学は教育と研究の成果をあげ、質を高めるという基本にかえることが必要だ」と強調。学生に対しても「基本にかえって勉強して欲しい。『東大卒』が一生にわたって何かを保証する時代ではない。学生時代に実力を蓄えて欲しい」と語った。
佐々木氏の専門は政治学、政治思想史。1978年から法学部教授。91年から現職。92年からは民間政治臨調の主査を務めた。著書「いま政治になにが可能か」で吉野作造賞、「政治に何ができるか」で東畑記念賞を受賞している。