日本への留学生、過去最高の6万4千人
2000.12.19 [he-forum 1518] 日本への留学生、過去最高の6万4千人(読売)
日本への留学生、過去最高の6万4千人
読売新聞ニュース速報
日本の大学や大学院などで学ぶ海外からの留学生が二年連続で過去最高を更新し、五月一日現在で約六万四千人を記録したことが、十八日までの文部省の調査で明らかになった。前年同期比でも、14・8%増と過去十年間で最高の伸び率だった。
文部省は二十一世紀初めまでに留学生十万人を受け入れる計画を推進。身元保証人がなくても大学側の許可があれば受け入れるなど、入国管理手続きを弾力化したことが留学生増の理由と見られる。
留学生六万四千十一人の出身国内訳は、トップの中国が前年比約25%増の三万二千二百九十七人で全体の50・5%を占め、韓国一万二千八百五十一人、台湾四千百八十九人が続く。
中国は、一人っ子政策などを背景に、高学歴化が進み、留学熱も高まっている。受け入れ環境が整っている日本は有力な留学先の一つになっている。
留学先は大学(学部)が二万七千七百九十五人、大学院が二万三千五百八十人。大学別で見ると、東京大千九百三十九人、早稲田大が千百二十九人、名古屋大千五十人、京都大千四十二人――の順。
留学生の専攻分野は社会科学が一万九千一人、人文科学が一万五千五百八十三人と、この両分野で五割を占めた。このほか、工学、医歯薬学などが多い。
政府は留学生招致に力を入れている。最近では、中曽根弘文・元文相が韓国を訪問した際、二〇一〇年までに韓国から日本の国立大理工系学部への留学生を一千人受け入れることを表明した。また、サミット参加国の教育担当相による「主要八か国(G8)教育相会議」でも、各国が二〇一〇年までに受け入れを倍増することで合意した。
[2000-12-18-11:09]
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