独行法反対首都圏ネットワーク

21世紀の大学像を探る  京大でシンポ開く
2000.12.18 [he-forum 1513] 京都新聞12/16
『京都新聞』2000年12月16日付

21世紀の大学像を探る
 京大でシンポ開く

 国立大学の独立行政法人化を考えるシンポジウム「21世紀の大学像と京都大学の進む道」が十五日、京都市左京区の京都大基礎物理学研究所で開かれた。
教職員や学生ら約百二十人が参加して、学術研究や学部教育への影響などを議論。京都大としての長期方針を検討する「京都大学の基本理念を考えるワーキンググループ」(座長・赤岡功副学長)が学内に設置されたことも報告された。
 京都大の教員有志でつくる「独立行政法人を考える会」(代表・益川敏英基礎物理学研究所長)の主催。前国立大学協会長の阿部謹也・共立女子大学長の基調講演の後、教員がパネル討論した。
 中野一新・経済学研究科教授は「(一九七〇年代の)減反政策と現在の大学改革論議は似ており、収益性が第一になっている」と指摘。「大学に市場原理はなじまない。だが、京都大は二十一世紀の大学づくりをどうするか議論をしてきたか」と問題提起した。

 一方、国立大学協会の委員会で専門委員を務める丸山正樹・理学研究科長は「独立行政法人を考えるとき、京都大としての基本理念が問われる」とワーキンググループを設置した経過を説明。「いま学内に閉そく感があるが、言いたいことはぜひ言ってほしい」と議論を呼びかけた。



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