12・9和歌山大学教育研究集会ご案内
2000.12.7 [he-forum 1487] 和歌山大学教育研究集会ご案内
和歌山大学教職員組合執行委員の溝口と申します。
開催直前になってのご連絡で誠に申し訳ありません。和大職組では、下記の通り教研集会を開催しますが、今年ははじめて、学内関係者だけでなく、市民参加型の集会を企画しています。
ご承知のように、現在教育学部に対する政府・文部省からの様々な攻撃が(縮小・再編統合・ブロック化、教科専門の軽視、教員人事など)強まっています。
このような事態に際して「よい教師」って何だろう? どういう教師を世の中に送り出せばよいのだろう? 教員養成学部はどうあるべきなのか? といった事についても議論したいと考えております。お忙しい時期とは存じますが、近県の大学の教職員・学生の皆様に是非ご参加いただきたいと考え、ご案内送付させていただきました。
12・9(土)和大教研 テーマ「どうする! 和歌山の高等教育」 執行委員会
20世紀の終了まで1ヶ月半を残すだけとなりました。21世紀も和歌山大学が地域の教育研究拠点としての役割をはたし続けるためには、地域からの声に謙虚に耳をかたむけながら、私たちが自主的・主体的に改革努力を続けていくことが強く求められています。そうした趣旨から、今年の和歌山大学教育研究集会は「学内」教研ではなく、市民参加の新しいスタイルで開催します。学外からの率直な意見を聞き、今後の課題と展望を語り合いましょう。
また、法人化問題、教育学部・附属学校の再編統合問題、事務一元化問題などの現状と課題を討論しあうとともに、鍋料理を囲みながら楽しく歓談しましょう。
組合員・非組合員をとわず、お気軽にご参加ください。懇親会だけのご参加も大歓迎です。
日時:12月9日(土)13:00〜(受付開始12:30)
場所:アバローム紀の国
第一部 シンポジウム「どうする!和歌山の高等教育」(13:00〜15:00)
現在日本は政治、経済、社会の大変革の時代を迎えています。当然私たち教育の世界においても例外ではありません。本シンポジウムの主要テーマである高等教育をみた場合、国立大学の独立行政法人化問題がある一方で、私立大学では学生の定員割れ(Fランク)問題が焦眉の課題となっています。
少子化時代を迎え、真の意味での大学の質が問われる時代に突入しました。学生にとって魅力のない無益な大学はその存続が不可能になるでしょう。ただし問題は「魅力のない無益な」大学とはいったい何かです。逆説的にいえば「魅力のある有益な」大学とは何かです。よく耳にする一般論的な回答は当然のこととしても、他方で地域によってその中身は相違してくるはずです。
本シンポジウムでは、大変革の時代に向けて和歌山の高等教育(大学)がいかにあるべきか、何をめざすべきかなど様々な視点と角度からパネリストによって問題提起をしてもらい、フロアーとともに明日の和歌山の高等教育を考える企画にしたいと思います。
なお、本シンポジウムは和大教研の全体集会として位置づけ、そのあと各分科会にわかれて個別の問題討議を行う予定です。日程・時間・場所を下記の通りです。
パネリスト(敬称略・順不同)
小田 章 和歌山大学経済学部教授
横出加津彦 和歌山県高等学校教職員組合書記次長
赤桐 淳一 和歌山県中小企業家同友会事務局長
島 久美子 NPO法人子ども劇場和歌山センター事務局長
モデレーター:永野基綱 和歌山大学教育学部教授(教職員組合委員長)
司会進行:江利川 春雄(教文部長)
パネリストから各15分の問題提起(計1時間)を受けて、フロアーからの質問および討議を行います。
第二部 分科会(15:20〜17:30)
テーマ(案):
第一分科会「教育学部・附属学校の再編統合問題」
第二分科会「大学改革の現状と事務一元化問題」
20世紀最後のこの1年は、教育の対抗軸が鮮明に浮上した一年でした。国立大学の法人化問題は、その最初の矛先を教育学部とその附属学校に向けることが明確になりました。教育の要である教員の養成機関をまっ先につぶす。政府の「教育改革」なるものが何を狙っているのかが、この点に鮮明に出ています。
さらに今年、予算1兆円の30人学級化が見送られ、教員12万人増のチャンスが破棄されました。財政難と言うならば、なぜ長銀・日債銀の「救済」には税金を11兆円以上つぎ込んだのでしょうか。なぜ銀行員の飲み食い代金まで「公的資金」で救済しなければならないのでしょうか。政府が教育をどれほど真剣に考えているのかは、上記の数字がすべてを語っています。「教師は余っている」、だから「教員養成学部は不要」という方針がいかに欺瞞的なものであるかは明らかです。
また、大学運営の効率化を口実にしたさらなる定員削減と事務一元化計画は、殺人的なまでの労働強化を招くことは必至です。法人化されれば、事態をさらに加速させるでしょう。
それぞれの問題点を整理し、闘う方針と体制を意思統一しましょう。
第三部 懇親会(18:00〜20:00) *参加費1,000円(当日徴収)
忘年会のノリで、わいわいやりましょう。
◎和大教研(12月9日)に参加される方は、以下にご記入の上、執行委員または組合事務所までご提出ください。FAXやメールでも結構です。費用は当日精算します。
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12・9和大教研に参加します。
氏名( ) 所属( )
ご予定に○をお付けください。
・学内教研のシンポジウム・分科会に参加します。
・懇親会に参加します。(*参加費:1,000円)
・宿泊を希望します。 (*宿泊費:シングル朝食なし6,000円)
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溝口 和子 Kazuko MIzoguchi
和歌山大学教育学部 生物準備室
TEL: 073-457-7378
e-mail: kazukomz@center.wakayama-u.ac.jp
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