独行法反対首都圏ネットワーク

名工大、中小企業と連携
2000.12.01 [he-forum 1462] 中日新聞11/29

『中日新聞』2000年11月29日付


名工大、中小企業と連携

協力会、今夕設立 技術開発を促進


 大学教員が技術開発の相談に応じます−。名古屋工業大(名古屋市昭和区)と地元企業が、新しい技術の開発のためにスクラムを組む「名古屋工業大学研究協力会」が二十九日夕、同大で設立総会を開いて旗揚げする。同大の教員と企業の担当者が定期的に研究会を開いて情報交換。中小メーカーにとっては研究の最新情報が得られ、同大にとっては産業界のニーズをつかんで研究テーマの開拓につなぐことができ、お互いのプラスになる。新しい産学連携の形として注目されそうだ。


 研究の早い段階から大学と企業が連携することで、メーカーの技術開発を促進するのが狙い。特に中小メーカーの参加を歓迎している。


 具体的には、新産業を生み出すための分野別研究会を五つ程度組織。年五回集まって意見交換するほか、同大教員が日常的に企業からの相談を受け付ける。

研究会のテーマは現在、企業側から要望を聞いている段階だが、同大の研究分野に合わせ、電気、機械、材料工学、建築土木、応用化学などになる見通し。


 既に約百二十社が参加を決めており、来月にも研究会のテーマを決定。来年初めには第一回の会合を持つ。事務局は同大OBでつくる「名古屋工業会」に置く。年会費(一口)は企業五万円、個人二万円で、一口以上。


 国立大の独立行政法人化が現実味を帯びてきている中、名工大は、地域貢献で存在感を打ち出したい考えで、研究協力会に全面的な協力態勢を敷く。松井信行副学長は「大学はこれまで、産業界のニーズと関係なく研究を進めてきたところがなきにしもあらずだった。企業との情報交換は、教員にとってもいい刺激になると思う」と話している。


 同協力会への問い合わせは、同大共同研究センター=電052(735)5539=へ。



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