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asahi.com 11/22
2000.11.23 [he-forum 1432] asahi.com 11/22

asahi.com 2000年11月22日付


大学審、入試改革案と国際化時代の大学のあり方を答申 


  文部省の大学審議会(会長・鳥居泰彦慶応大学長)は22日、大学入試センター試験の年2回実施や成績の次年度利用などを含む大学入試改革案や、インターネットで教育する「バーチャル大学」を認めるなど国際化時代に対応した大学のあり方などの提言をまとめ答申した。入試改革案は、高校生の半数が大

学・短大に進学する現状にあわせ多様化を進めるというものだが、国立大学協会などにセンター試験の複数年利用などは「技術的に現実性が薄い」との批判もある。文部省は、大学、高校など関係者との協議会を設けて具体化を目指す方針だ。


 入試改革では、各大学が教育理念など「入学者受け入れ方針」(アドミッション・ポリシー)を明示し、それに見合う資質をもった学生を見つける制度の必要性を強調した。


 センター試験は基礎学力の到達度を測るのが本来の趣旨だが、大半の大学では1点刻みの1次選抜として使われている。これをまず、一定水準に達しているかを調べる資格試験のように扱うなど工夫を求めた。


 さらにセンター試験を12、1月の2回行って受験機会を増やすことや、2002年度から1度受けたセンター試験の成績を翌年度に繰り越して利用できるようにするなどを提言した。また同年度から入試終了後、センター試験の成績を本人に開示するよう求めた。


 その上で2次試験にあたる大学別の個別試験では、各大学の判断で、センター試験とは異なる思考力や応用力をみる試験や論文、面接を用いるなど、受験生の能力や適性を多面的にみるよう提言。「学力低下」が指摘される中、入試科目を削減する従来の方針を改め、科目増も認めた。


 一方、大学審は、国際的に通用する教育内容と制度をもった大学を目指す改革案も答申した。募集段階で学科単位まで細分化しないことや複数の専門を同時に履修できる仕組みで、教養教育を中心に据えた学部などを設けるよう求めた。さらに専門大学院を増やしたり、社会人が学びやすくするためパートタイム学生の受け入れを検討したりするよう提言した。


 また、インターネットで教員と学生らが質疑応答、意見交換などが出来る場合は対面授業の代わりに使うことを認めた。外国の大学の通信教育で得た単位や学位を国内の大学が認定したりするなど、情報通信技術の活用を促した。

(18:29) nethe144


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