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<飛び入学>数学と物理に限定をその他の教科にも拡大へ(毎日)
2000.11.22 [he-forum 1430] <飛び入学>数学と物理に限定をその他の教科にも拡大へ(毎日)
<飛び入学>数学と物理に限定をその他の教科にも拡大へ
毎日新聞ニュース速報
文部省は、現在は数学と物理に限定している高校2年生対象の「飛び入学」制度を、スポーツや芸術をはじめその他の教科にも広げる方針を固めた。首相の私的諮問機関「教育改革国民会議」が提言している「大学入学年齢制限の撤廃」を受けたもので、「特異な才能」を幅広く見いだすのが目的。学校教育法施行規則などの改正も含めて検討し、早ければ2002年度からの入学生を対象に大学の判断で実施できるようにする。年内にも中央教育審議会(中教審)に諮る考えだ。
飛び入学は、1997年の中教審答申が導入を提言した。学校教育法施行規則は「高校に2年以上在学した者またはこれに準ずる者で、数学か物理の分野で特に優れた資質があり、かつ、高校を卒業した者と同等以上の学力がある者」としている。98年度入試から高校2年生を対象に、千葉大が「物理」に限定して始めた。これまでに42人が志願し9人が入学。今年も8人が応募しており、12月下旬に選考試験が行われる。
名城大(名古屋市)も来月、2001年度入学生を対象に「数学」で試験を実施する。
このため、文部省は「千葉大での実績を見ても、特に問題はない」(同省幹部)として、分野を広げることにした。具体的には、美術などの芸術分野やスポーツ分野。さらに生物や化学など理科系科目や将来的には国語や歴史など全分野の幅広い科目を想定している。対象年齢は、当面、高校2年を維持するが、段階的に引き下げていく方針だ。
教育改革国民会議は、9月22日に公表した中間報告の中で、一人一人の資質や才能を生かすために、これまでの一律的な教育を改める必要があるとし、現在、原則として18歳以上とされている大学入学年齢制限の撤廃を提言。義務教育修了後に、優れた才能がある生徒を大学に入学させることができるよう求めている。 【澤圭一郎】
[2000-11-21-21:40]