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『茨城新聞』2000年11月7日付
2000.11.7 [he-forum 1391] 茨城新聞11/07
『茨城新聞』2000年11月7日付
◎筑波大と図書館情報大が2002年めどに統合
筑波大(つくば市、北原保雄学長)と図書館情報大(同、吉田政幸学長)は二〇〇二年度の統合を目指すことで合意し、つくば市内のホテルで六日、北原、吉田両学長が統合推進に関する合意書に調印した。近く両大学の教職員を委員とする協議会を発足させ、具体的な手順の検討など統合へ向け本格的な準備に入る。
合意書は統合の狙いについて、「時代の要請と学術文化の進展に即して、新しい学際的な教育研究分野を切り開き、個性豊かな総合大学としてさらに発展することを目指して、統合を推進する」などと明記。統合後の名称を「筑波大」とすることや新たな教育研究分野の創出について検討することなどを盛り込ん。
調印後の記者会見で両学長は「二〇〇三年四月の新入生を新しい大学で迎えたい」とした。吉田学長は統合の具体的時期について「二〇〇二年十月ごろ」との見通しを示した。
また、北原学長は統合の意義に関し、「八十年にわたる図書館情報学の歴史を持ち、先進的な取り組みの実績を持つ図書館情報大と筑波大のこれまでの成果や人的、物的資源の融合により、個性豊かな総合大学としてさらに発展が見込まれる」とした。
国が進める独立行政法人化や少子化を背景に大学間競争が激化しており、両大学は今年六月、教育研究の基盤強化を狙って、統合に向け協議を始めることで合意していた。
筑波大は、東京教育大を前身とする総合大学で学生と院生約一万五千人。図書館情報大は図書館情報学部からなる学生と院生約八百四十人の単科大学。国立大の統合は山梨大と山梨医大などで計画されているほか、医科系の単科大の統合構想も明らかになっている。