独行法反対首都圏ネットワーク |
2000.10.4[he-forum 1311] 大学教員も教育能力重視に 設置基準改正へ
大学審部会(共同)
共同通信ニュース速報
文相の諮問機関、大学審議会の部会(鳥居泰彦部会長)は三日、 大学教員の採用や昇任の際に、学生に対する教育能力を重視するた め、文部省令の「大学設置基準」を改正する方針で一致した。 研究と教育は大学の両輪だが、日本の大学教員は「研究に重点を 置き、教育を軽視している」との指摘があった。同部会は大学進学 率が四九%に上昇、多様な学生が入学していることを踏まえ、大学 が教育機能を一層高める必要があると判断した。 具体的には、現行の大学設置基準が教授や助教授の条件として「 研究上の業績や知識」などを挙げて研究重視になっているのを改め 、「教育上の業績」を加えて教育能力の重要性を強調する方向だ。 小中高校の教員と違い、大学教員には教員免許はなく、各大学が 大学設置基準に基づき個別に判断して採用、昇任させている。 現行基準は教授の資格として@博士の学位があり研究上の業績が あるA助教授の経歴があり、教育研究上の業績があるB専攻分野の 優れた知識や経験がある―などを条件とし、助教授の資格もこれに 準じている。 また日本の大学では、教員への評価は研究業績に基づくことが多 く、学生の教育に力を入れても学内ではあまり評価されないのが実 情となっている。 (了) [2000-10-03-19:24]