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2000.10.4[he-forum 1310] <特報・大学>教授の資格拡大へ 大学設置基準改正検討
毎日新聞ニュース速報
文部省は3日、大学や短期大学の教授らに「学生への教育力」を求める観点から 大学設置基準を改正する検討案をまとめた。大学教員が研究志向になりやすいため 教育能力を重視して、講師や助手に教授の資格を認めることや、芸術や体育などの 特殊技能に秀でた人にも門戸を開く案が盛られている。 大学教授は、大学設置基準の14条で、(1)博士の学位があり研究上の業績を 有する(2)研究上の業績が(1)に準ずる(3)大学で教授の経歴がある(4) 大学で助教授の経歴があり、教育研究上の業績がある(5)芸術、体育などは特殊 技能に秀で、教育の経歴がある(6)専攻分野で特に優れた知識および経験を有す る――の一つに該当するのが条件とされている。 文部省の改正案は「助手や専任講師で教育上の業績がある」「専攻分野で優れた 教育上の業績がある」人にも教授の資格を認めるというもの。また、(5)の芸術 や体育では「教育の経歴」を要件からはずすことも検討している。 背景にあるのは、大学教員の研究至上主義。「研究をするために大学教員になっ た。学生の教育はしたくない」という教員の声があるという。同省は5割近い進学 率で多様な学生が入学している大学の現状から、優秀な授業ができる教員を幅広く 求め、教育分野を軽視する傾向に歯止めをかけたい意向だ。 【澤 圭一郎】 [2000-10-04-03:06]