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大学審議会が教授資格の改善を提言(読売新聞速報)
[he-forum 1323] 大学審議会が教授資格の改善を提言(読売新聞速報)

大学審議会が教授資格の改善を提言

読売新聞ニュース速報

 文相の諮問機関、大学審議会(会長・鳥居泰彦慶応大学長)は十一日、総会を開き、研究能力に偏りがちな大学教員の教育能力を高めるため、教授や助教授の資格条件を教育重視の方向に緩和するよう求める答申案をまとめた。答申を受け、文部省は必要な省令の改正などを行う。
 大学教授の資格は、文部省令の「大学設置基準」で定められており、<1>博士の学位があるか、それに準ずる研究業績がある<2>教授の経験がある<3>助教授経験があり、教育研究上の業績がある――などのいずれかに該当し、かつ「教育研究上の能力があると認められる者」とされている。
 しかし、実際には、学生の教育より自分の研究を重視する教員が多く、大学側も教育能力を問題にしない傾向があった。委員からは「若い教員の中には、『研究をするために大学にいるのであって、学生を教えるためではない』と話す者もいる」との苦言もあがっていた。
 このため、同審議会では<1>に「教育実績のある者」を加えたり、<3>に専任講師で教育経験が豊富な人を追加するなど、大学や短大教員の「教育能力重視」を打ち出す必要性を答申案に盛り込んだ。
 また、海外の大学がインターネット授業での単位取得を広く認めていることなどに対応し、日本でも、通信制大学では卒業単位のすべてを面接授業以外の「メディアを利用した」授業で取得可能にしたり、学生が外国大学のインターネット授業で取得した単位を所属する日本の大学の単位に組み入れることを可能にする改革などを提言した。答申は来月二十二日。
[2000-10-11-19:30]


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