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ネット授業も可能に 文部省、大学設置基準改正の方針(朝日新聞速報)
(2000.10.12 [he-forum 1322] ネット授業も可能に 文部省、大学設置基準改正の方針(朝日新聞速報)

◇ネット授業も可能に 文部省、大学設置基準改正の方針◇

朝日新聞ニュース速報

 インターネット上での授業を遠隔地授業として認めるなど、文部省は11日、大学設置基準など大学関連の省令を改正する方針を決めた。海外向けにインターネットで授業を公開することや、ネット上で得た外国の大学の単位を日本の大学の単位とすることを認める。また、教える力を教授の資格として重視し、専任講師から助教授を飛び越して教授になる特進の例も示す。大学審議会に諮っており、今年度内に改正する方針。早ければ来春には、インターネットだけで授業を行う「バーチャル大学」が日本でも可能になる。
 米国などを中心にインターネットを使った高等教育が急速に拡大し、日本にいながら外国の大学の授業を受けることも可能になっている。だが、こうした技術進歩を現在の大学設置基準などは想定していない。
 改正案では、インターネットを使うことで、教員が添削指導、質疑応答など学生の求めに応じて効果的な学習指導ができる体制が整っている場合は、「遠隔授業」として認める。これによって通信制大学で最低限必要とされる対面授業(卒業までに20単位、300時間)もインターネットで代用でき、「バーチャル大学」が可能になる。
 また、外国の大学のインターネットを使ったカリキュラムで受けた単位を、現地に留学した場合と同様に、在籍する日本の大学で卒業に必要な124単位中60単位分に限って繰り入れを認める。逆に日本の大学も海外居住者などに向けてインターネットで授業を提供することができると明記する。
 一方、大学教員が研究に偏りがちだと指摘があるため、教授の資格要件の上で教育能力を重視する一方で、現在例示されている助教授のほか、「教育や研究上に業績がある専任講師」も書き加える。
また助教授の資格要件にある助手経験3年以上、研究所などの研究員歴5年以上といった在職期間を削除する方針だ。

[2000-10-12-09:06]


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