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2000.9.23[he-forum 1286] 福井新聞09/22
『福井新聞』2000年9月22日付
北陸など地域ブロック単位の再編を視野に、国立の教員養成系大学・学部の 在り方を検討する文部省の懇談会の第2回会合が21日、東京都の東海大学校 友会館で開かれた。焦点となっていた統廃合論議は、教員養成の問題点を洗い 出す基礎的論議が先行しているため、今回も持ち越しとなった。 会合には岡本靖正・東京学芸大学長(日本教育大学協会長)ら全国の教育系 大学代表や都内の小中学校長ら18人が出席。国立大付属小中学校の課題や方 向性などについて意見を交わした。 メンバーの多くが、現在の各付属学校は地域の小中学校のリーダーとしてエ リート校化しており、いじめや不登校など学校現場が抱える諸課題の研究の場 となりきれていない点を強く指摘。放送大学広島学習センターの小笠原道雄所 長は「教育系学部との間で明確な研究のシステムづくりが必要」との考えを示 した。 次回は10月中の開催を予定。今回の懇談会の前段として1998年10月 まで約1年間開かれた「教員養成大学・学部の在り方に関する調査研究協力者 会議」の議事録を基に論議する。同議事録には、各県の教員養成系大学・学部 の意義を問いかける項目もあり、「1県1養成学部を考え直す必要がある」と の意見も盛り込まれている。