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2000.9.20 [he-forum 1280] asahi.com 09/20
asahi.com 2000年9月20日付
東京大学は19日、評議会を開き、教官の定年を60歳から65歳に延長す ることを決めた。若手の登用が遅れ、研究活力が低下すると学内外で懸念の声 が上がっていたが、学部ごとに教員の任期制導入を進め、教育研究の活性化を 図るとしている。やはり定年が60歳だった東京工業大学もすでに65歳への 延長を決めており、63歳定年のほかの国立大学でも延長の動きが広がりそう だ。 決定によると、2001年度から3年ごとに1歳ずつ引き上げ、13年かけ て65歳にする。各学部長ら48人の評議員で構成される評議会では目立った 反論はなく、ほぼ「全員一致」だったという。 評議会後に会見した蓮實重彦学長は、引き上げの最大の理由を「年齢による 差別の撤廃」と改めて説明。「あらゆる人が無条件に65歳まで東大に居残る ことを意図したものではない」として、任期制などの評価制度が定着した後は、 定年の撤廃も含めて定年年齢の見直しをしていく方針を示した。 また、今回の決定に合わせて、年限による差別をなくしたいとし、勤務年限 を主な判断基準としている名誉教授制度についても抜本的に見直したいとした。 定年延長は、蓮實学長が今年7月、評議会に提案した。教官のOB有志らは 強く反対、シンポジウムを開くなどして、慎重に議論するよう求めていた。学 内でも活力の低下の心配から、任期制の導入など条件つきの定年延長とすべき だとの声が上がっていたが、当初の方針通り、任期制などの方策は各部局任せ となった。 (01:55)