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2000.9.10[he-forum 1259] 毎日新聞大分版09/07
『毎日新聞』大分版2000年9月7日付
◇大分大との統合も検討 政府が進める国立大学の独立行政法人化の動きを受け、大分医科大など全国 八つの国立医科大を一つの大学法人に統合する構想が出ている。統合によるス ケールメリットを生かし、特色ある医療研究や医学教育を充実させるのが狙い。 中山巌・大分医科大学長は「あくまでも選択肢の一つ。具体的な検討は始まっ ていない」としているが、実現すれば、大学の付属病院としては国内最多の5 000床になる。【足立旬子】 構想は今年6月、福井医科大の須藤正克学長らが提案した。県域を越えて複 数の医科大を一つの大学法人に統合し、各医科大を分校と位置付けるという内 容。全国に13ある国立医科大や医科歯科大のうち、6大学が前向きで、2大 学が参加するかどうかを含めて検討中という。参加大学数や法人の事務局、教 官、職員の配置などは流動的という。 1970年代に設置された国立の新設医科大は、大学運営基盤の強化に迫ら れており、すでに山梨、香川両医科大が地元国立大との統合に向けて動いてい る。しかし、国立医科大の中には「地元国立大との統合よりも、国立医科大同 士の方が、教育・研究面で共通する部分が多い」との声も出ている。 大分医科大は今年5月、大分大との統合も視野に入れた検討委員会を設置。 統合のメリット、デメリットについて検討している。 中山学長は「大分大との統合も国立医科大との統合も、選択肢の一つ。独立 行政法人化がどうなるか、動きを見ながら検討していく」と話しており、今後 の対応が注目される。