独行法反対首都圏ネットワーク

2000.9.8[he-forum 1256] 薬事日報09/08
『薬事日報』2000年9月8日付

東京都が独立行政法人も視野に都立病院のあり方検討
改革会議が11日に初会合

 東京都は11日、庁内で「都立病院改革会議」の初会合を開く。同会議では
衛生局改革アクションプラン(第2次)の核として、都が病院を経営する必要
性があるのかといった原点に立ち戻った上で、今後の都立病院のあるべき姿を
再構築する。

 特に、都は都立病院等の財政状況が悪化の一途をたどっていることから、経
営面での立て直しを図りたい考え。都立病院の独立法人化についても政策の企
画立案機能と実施機能が分離されることで、弾力的な病院運営が可能になると
の観点から視野に入れて検討が行われる模様。同会議の議論は都内のみならず、
赤字病院等を抱える他県からも注目を集めそうだ。

 都立病院改革会議の主な検討課題は、(1)都立病院の担うべき医療機能(2)都
立病院の再編整備の考え方(3)都立病院の基本的な財政ルールについて――で、
再編整備では都立病院と老人医療センターを合わせた全体について検討が行わ
れる。そのため都は病院等の改修工事について緊急性や必要性のない限り、同
会議の報告がまとまるまでは行わない方針だ。

 11日の初会合では石原慎太郎知事からの諮問や座長の選出、事務局から一
連の説明等が予定されている。今後のスケジュールについては、すでに来夏に
は同会議の答申を求める方針が示されていることから、都は会議を月1〜2回
の頻度で開催したいとしている。

 また、必要に応じて同会議の下には小委員会が設置される見通し。会議本体
は病院団体や医療経済学者などの学識経験者のほかに都民2人を含めた全20
人の委員で構成される。小委員会メンバーについては座長の選任となっている。
なお、会議は公開で行われるほか、後日、議事録などもHP上で広く公開され
る見通し。

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