公開シンポ「日本の大学の新しい在り方・・・」
(2000.9.6 [he-forum 1250] 公開シンポ「日本の大学の新しい在り方・・・」)
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高等教育ふぉらむ各位 9/6/00
山形大学理学部 品川敦紀
9月2日(土)仙台市において「日本の大学の新しい在り方-国立大学の法人化をめぐって」が開かれました。有馬元文部大臣、阿部東北大総長、池上会津大学副学長の3氏の後、藤田(宙靖)東北大教授、高柳NHK解説委員の2氏によって討論が進められました。
上記の顔ぶれから、同シンポは国立大学の独立行政法人化推進のイベントをねらったものか--と予想されましたが、参加した方からは、予想に反して、今進められつつある5月9日自民党文教部会報告に基づく独法化の検討に対して、各氏から強い危惧の念が出されたというのが印象的だった--ということだそうです。
有馬元文部大臣らによれば、--当初同氏が意図した国立大学の法人化は、通則法を超越する特例法によるものであったが、現在進められているのは、それとは異なり、通則法の枠内のもので大学にはなじまないものである。また日本の国立大学を法人化する場合、イギリス式のエージェンシーは不適切である。--ということだそうです。
その意味で、現在国大協が進めている設置形態についての検討を大いに進めて問題点を明らかにして欲しい--との旨の発言が有馬氏によってなされたようです。
国立大学の独法化の先鞭を切ってきた方々から、この様な話を聞くのは意外でしたが、いづれにせよ、5月9日自民党提言に沿っての通則法の枠内での独法化が、いかに問題であるか、その証左になったように思われます。
追伸: 東北大とかの方で、同シンポについてより詳しい内容をご存知でしたら、ご紹介下さい。
品川敦紀
山形大学理学部生物学科生体機構講座
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