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2000.8.26[he-forum 1215] 徳島新聞08/25
『徳島新聞』2000年8月25日付
徳島大学の将来構想委員会(委員長・斎藤史郎学長)は、総合大学として取 り組むべき理念や目標、計画を示した「徳島大学の二十一世紀に向けての戦略」 をまとめた。教官の選考基準の見直しや情報公開の推進などを盛り込んでおり、 新しい時代をにらんで教育、研究、組織の充実を目指す。今後、各学部・部局 で議論を深め、具体的な計画内容を決める。 独立行政法人化問題など国立大を取り巻く環境が厳しさを増す中、大学とし ての基本的な構想を確立することで激しい変化に対応していくのが狙い。戦略 では本年度から取り組むべき十四の課題を提示。このうち緊急性や重要性など から、重点項目として<1>新しい教育計画の策定・実施と教官の教育能力の 向上<2>情報公開の推進<3>地域社会との連携−など七項目を挙げている。 中でも、教育計画の策定では、豊かな人間性や社会性が養えるように科目や カリキュラムを充実。教育能力の向上については、授業が理解できない学生の 増加が問題視されている現状を踏まえ、教育方法の改善に力を尽くす。また業 績のみを重視しがちな教官の選考基準も見直し、任用期間を定める「任期制」 の導入や多面的な審査方法を考える。 情報公開の面では、本年度から大学の評議会や運営諮問会議、各学部の教授 会の議題と報告事項を学報に掲載。内容の要約を同大のホームページで公開す る。 戦略をまとめた青野敏博副学長は「大学が個性を出さなければ生き残れない 時代。よりよい大学づくりへ一人ひとりが努力していきたい」と話している。