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2000.8.11[he-forum 1182] 日本経済新聞8/10
移動体通信の研究開発拠点、横須賀リサーチパーク(YRP、神奈川県横須賀市)の研 究開発協議会(羽島光俊会長)は産官学の交流促進に乗り出す。全国の情報通信関係を中 心とした大学研究者を募り、ネットワーク上に会員制の交流組織を設立する。協議会では 既に進出している産官約四十社・団体の研究機関だけでなく、今後進出が見込まれるベン チャー企業などとの共同研究を促すことで、次世代携帯電話などYRPの研究活動の活性 化を図る。 YRPの研究開発協議会が構築する大学研究者の会員組織は定期的に会合を開いたり、 個別の事務局を設けたりせず、ネット上で必要な情報を適宜やりとりする。ベンチャー企 業などとの共同研究の際には、協議会が仲介窓口となる。 国内の大学研究者間だけでなく、海外の研究者とも交流する方向で調整している。ま ず、フランスのサイエンスパーク「ソフィア・アンティポリス」(ニース)内の教育機関 と交渉中で、交換留学制度の導入などを詰めている。 YRP内には来年中に京浜急行電鉄がベンチャー企業のインキュベーター(ふ化)施設 を開設する計画で、既に複数の研究開発型ベンチャーが進出する意向を示している模様。 協議会は会員組織の発足当初、大学研究者とベンチャー企業との共同研究を支援してい く。 YRPには水面下も含めて早稲田大学など複数の大学を進出意欲を示しているが、研究 施設を開設した大学はない。協議会では当面、全国の大学研究者のネット組織を構築する ことで「学」の機能を補完する。