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[he-forum 1104] 河北新報07/14
『河北新報』2000年7月14日付
弘前大医学部は13日までに、教育や研究活動の活性化を目的に、同学部 や付属病院などの全教員を任期制にする計画案を大学当局に提出した。同大は 計画案を検討する小委員会の設置を決定。全学部から委員を選出し、審議する。 11月にも導入される見通し。学部の一部などで教員任期制を導入している大 学はあるが、全教員を対象にするのは全国でも例がない。 医学部案によると、対象は全教員約250人。任期は教授が10年、助教授・ 講師7年、助手5年。再任は基本的に1回限り。各教員は任期満了時、教育や 研究、診療活動など考慮し、再任の可否を教授会に自己申告する。最終的には 教授会が再任するかどうかを判断するという。 弘前大幹部によると、同大評議会は11年度、全学部に対して、任期制導入 の要請があれば、受け入れる意向を示した。今回の医学部提案について、小委 員会で任期や再任回数などを審議するが、「任期制導入そのものについては前 向きに対処する」(同幹部)といい、今年11月をめどに導入する可能性が高 い。医学部以外にも導入を検討している学部があるという。 任期制導入については、「大学の独立行政法人化をにらんだ安易な解雇策な のでは」(教育学部のある教員)と危ぐする声も学内には根強い。