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「パート学生」に学位認定 大学審部会が中間報告(7/1共同通信)
インターネットでの単位取得も(7/1読売)
(2000.7.1 [he-forum 1071] 大学審議会部会中間報告新聞報道)
「パート学生」に学位認定 大学審部会が中間報告
共同通信ニュース速報
文相の諮問機関、大学審議会の基本問題検討部会は三十日、社会人が大学で少しずつ単位を積み上げて学位を取得できる「パートタイム学生」の制度化や、インターネットで海外の大学教育を受けた場合にも卒業資格を認めることなどを求める中間報告をまとめた。
学部では幅広い教養を身に付けさせる一方で、大学院での専門教育を充実し、法律などの分野で職業資格と直結した「専門職学位」の創設も検討するよう提言。いずれも米国をモデルにした改革案で、国際的な通用性や競争力を付けることを狙っている。
部会は中間報告を基にして今秋に答申をまとめる。
社会人は現在「科目等履修生」として個別の講義を受けることはできるが、学位には結びつかない。パート学生の制度は、年限を設けずに学習を続け学位を取得できる仕組み。米国では一九九五年時点でパート学生が全学生の四三%を占めたという。
学部教育については、九一年度から一般教育科目三十六単位が必修でなくなったことから教養が低下したとの指摘を踏まえ、既存の学部を幅広い教育課程を持つ学部に改組したり、主専攻以外に副専攻を持てるようにすることを提案。
卒業と同時に法曹資格が得られる法科大学院(ロースクール)など高度な職業人を養成する専門大学院の創設や、質の高い研究をしている大学院への予算の重点配分を検討することも求めた。
インターネットによる学習については、海外の大学の通信教育で得た学位や単位を留学と同様に扱うほか、国内の通学制の大学でも、卒業に必要な百二十四単位のうち六十単位まではネット学習で取得できるようにすることを求めた。
(了)
[2000-06-30-17:03]
インターネットでの単位取得も
読売新聞ニュース速報
「グローバル化時代」に求められる大学の在り方について検討してきた大学審議会(文相の諮問機関、会長=鳥居泰彦・慶応大学長)は三十日、中間報告をまとめた。米国の大学をモデルにした改革案が多く、インターネットで取得した海外の大学の単位を留学と同様に認めることや、通信制大学で卒業単位のすべてをインターネットで取れるようにすることなどを提言。
文部省は制度変更を行い、早ければ来年度からこうした単位を認める方針だ。
最終報告は今秋にまとまる予定。報告は、社会人を中心にインターネットによる大学教育が米国で広がっている状況を受けた。日本にいながらインターネットで取得した海外の大学の単位や学位は国内で認められなかったが、今後は留学した場合と同様に認定し、国内の大学との単位互換もできるようになる。
従来は対面授業による二十単位を課していた国内の通信制大学も、卒業に必要な全単位をインターネットで取れるようにする。一般の大学も、卒業単位のうち六十単位をインターネットで取ることが可能になる。
各大学には、人材育成や学生の多様化にも対応するため、米国の「主専攻・副専攻」のように複数の専門分野を同時に学べる工夫や、既存の学部を幅広い教養を学ぶ学部に改組転換することを提案している。
その一方で、大学院では専門性の高い社会人の育成を重視。ロースクールの実現などを視野に、法曹など職業資格と結び付いた「専門職学位」の創設について検討を促した。さらに、社会人の受け入れ拡大をめざし、特定の修業年限を設けず、正規の学生として受け入れる「パートタイム学生」の導入検討を求めている。一連の提言は、いずれも米国で実施されており、同省は「米国の大学が世界で高く評価されていることを踏まえた」としている。
[2000-06-30-19:46]