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都立4大に独立採算制/『解体に近い形で統合』/石原知事構想(6/28東京新聞)
(2000.6.29 [he-forum 1064] 東京新聞06/28)
『東京新聞』2000年6月28日付
都立4大に独立採算制
『解体に近い形で統合』
石原知事構想
東京都の石原慎太郎知事が都立四大学の経営に独立採算制の導入を構想していることが二十七日、分かった。二十八日に始まる都議会定例会の所信表明で明らかにする。
四大学は都立大学(八王子市)、都立科学技術大学(日野市)、都立短期大学(昭島市)、都立保健科学大学(荒川区)。
石原知事は米国型の「入学しやすく卒業しにくい大学」を目指す。独立採算制の導入構想で、四大学に経営面の競争原理を植え付け、研究者らの「象牙(ぞうげ)の塔」となっている現状を改革する狙いがあるとみられる。
四大学について、知事は「解体に近い形で統合し直そうと思っている」と構想を表明。先月には都立大学を視察しており、大学側に九月までに改革案を提出するよう求めている。
四大学の主な収入は授業料ぐらい。人件費や教材費による支出が収入を上回っている。都幹部も「知事は国立や私立でなく、都立である存在意義を求めている」と話していた。
独立採算制を視野に入れた改革は、石原知事の教育改革のひとつ。知事は「日本の大学教育を変えていく引き金」として構想した。