独行法反対首都圏ネットワーク

新潟大学理学部の水光熱費について
(2000.6.23 [he-forum 1051] 水光熱費)

各位

新潟大学職員組合 立石 雅昭

 国立大学における具体的な水光熱費の負担が各学部でどのようになるかが、おおよそ、明らかになりました。私の所属する理学部での負担の指針を報告します。細部は来月の教授会で詰められることになります。(単位千円)

 文部省から新潟大学への配当(5/29評議会資料)

          1999年度   2000年度
教育研究特別経費  155,414     0 (1部を水光熱費に充当?)
教育研究基盤校費     0   2,730,583
 学生当積算校費  819,230     0
 学生初度調弁費   1,516     0
 教員当積算校費 1,894,684     0

 これを受けて、理学部への配当

          1999年度   2000年度
 水光熱費      6,543     0
教育研究基盤校費  204,000  158,142* 

(*新潟大学では今年度から全体でプロジェクト経費として146,346を計上。新潟大学に配当された基盤校費の約5%をあてました。現在、申請受付中)

 昨年度の理学部における水光熱費の予算は50,106(1998年予算46,023;決算 41,498)を計上。したがって、昨年度は理学部共通経費として44,000ほどを負担。今年はこれが50,000となる見込みというわけである。

 ちなみに基盤校費の配分が減額されたことにあわせて、仮にこの水光熱費の負担が各学科に平均1,000割り当てられることになると、自然科学大学院も同様に措置されることから、大学院前期課程の配当や後期課程分の学科への振り替えなどによって昨年15,000強の予算を組んでいた地質科学科で、今年度は3,500の減で予算を組まなければならない。学科で共通して購入していた図書費(1999年度約4,000予算)の半減、個人研究費(1999年度一人当たり250計上)の大幅削減で乗り切るしかないであろう。

 独法のもとでも予算は保障、あるいは充実という言葉のまやかしが事実をもって 明らかになったと言えます。
 特定の研究には予算を増やすが、全体としての予算枠は「合理化・効率化・重点 化」の名の下に厳しく縮減、という方向が明らかです。新潟大学独自のプロジェクト経費の吸い上げも絡んで、基準的な教育研究基盤が予算面から大きく掘り崩されたと 言えます。

 調査をもとにした全学的な取り組みをすすめ、学長、国大協、ならびに全大教の奮闘をお願いしたいと存じます。



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